閨秀　芹川英子先生は、 専ら木彫を胎にしての人形創りの孤峰です。 長年、日本工芸界理事として、 また、人形部会会長として自作の研鑚はもとより、 後進の育成にも尽力され斯界を牽引しておられます。 今展は、芹川先生の格調高い彩彫作品などを中心に 制作に励まれている諸先生の作品を併せ 約二十点による将に人形美の競艶です。 是非ご高覧いただきたくご案内申し上げます。 光玄　中林 幸雄

芹川 英子　略歴 東京生まれ。日本女子大学国文科卒業。 一九五四年、「衣裳人形」の重要無形文化財保持者（人間国宝）平田郷陽に師事。 ’57 年、朝日現代人形展特選。 ’66 年、日本伝統工芸展初入選。 木彫人形の伝統と、その深い精神性を受け継ぎながら、 独自の清澄で情趣溢れる作品を作り続け、高い評価を得る。 ’92 年、紫綬褒章受章。 ’99 年、勲四等宝冠章受章。 現在、桐彩会主宰。日本工芸会理事、人形部会会長（’88 年〜）。

〈出品作家〉 芹川 英子　岩瀬 なほみ　河井 秀子 荒井 慶子 井上 春子 岩田 宏子 岩本 英子 鎌倉 愛子 鎌田栄子 小林 安子 小松原 雅子 竹内 文子 塚山 洋子 半沢 幸子 藤嶋 叡子 部谷 きよみ 松戸 おりが 御子柴 明實 （順不同）